2018 年 17 巻 1 号 p. 64-70
本稿の目的は、2012年と2017年に実施した「国内におけるゲストハウスの実態に関する調査」の結果を比較し、ゲストハウスの特徴の変化について考察することである。具体的には、両調査の結果を比較し、比較的大きな変化が確認された調査項目のみを取り上げ、その背景や要因について考察した。その結果、2015年以降は「ゲストハウスブーム」ともいえる現状にある点、これまで個人事業主による経営が主流であったゲストハウス事業に企業等も参入し、より経営主体が多様になった点、インターネットが予約ツールとして主流である点などが明らかになった。なお、相部屋にカプセル型ベッドを設置するゲストハウスも一部確認できた(2017年調査による)。