2018 年 17 巻 3 号 p. 301-308
現在に⾄るまで都市計画に関する諸問題は⼤きく変化しており,あわせて地域によって着⽬される課題にも違いがあると考えられる.本研究では,2016年発⾏の⽇本都市計画学アーカイブスに収録されている特集名等から1952年以降に各時代で注⽬されたキーワードを抽出し,都市計画研究の時空間分析に関する⽅法論を提案した.あわせて特徴的なキーワードを対象に,その時空間分布を具体的に明らかにした.分析の結果,たとえば「地域活性化」は地⽅部から⼤都市部へかけて経年的に取り組みが遷移していること,「公営住宅」や「NPO」では研究対象地と震災や⾼齢化等の社会的背景に⼤きく関連があること等の動向を初めて明らかにすることができた.