横浜市西部の丘陵地域に位置する領家地区は、鉄道系ディベロッパーにより1980年代後半から開発された低層戸建住宅を中心とする約1,400世帯の地区である。開発当初からの建築協定を元に地区計画と地域まちづくりルールを策定しようという住民発意型の活動が2012(平成24)年に開始され、約6年の精力的な活動の結果2018(平成30)年に地区計画の都市計画決定がなされた。筆者はその間一貫して市派遣まちづくりコーディネーターとして住民による検討委員会のサポートに当たった。本稿ではそのプロセスと成果を報告するとともに、今後の課題について論じた。