都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
石材産業と集落空間の関わり
滋賀県大津市南小松を事例として
大澤 颯太郎落合 知帆
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2020 年 18 巻 4 号 p. 329-332

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抄録

滋賀県では石材加工の技術が古くから発展し、近年では多くの地域で石造物や石工の生産活動の歴史を活用した地域づくりが行われている。一方で、石材産業が発達したにも関わらず十分な歴史研究がなされてこなかった地域もあり、本研究の対象地である滋賀県大津市南小松もその一つである。本研究では石工の生産活動との関係を中心に集落の特徴を把握することを目的として、該当地域における石工の生産活動の実態と石工の生産活動と集落の関係を明らかにした。調査の結果、戦前は、採石・加工・販売の三つの過程で生産活動が成り立っており、この一連の生産活動を読み解く上で重要な建物や土地が集落に残っている事が集落の特徴として確認された。

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