2020 年 19 巻 2 号 p. 186-191
近年、地方自治体のスポーツ政策は、スポーツ振興だけではなく、まちづくりや地域活性化を目的とするように変化している。一般的に、地方自治体が政策を実施する際は、最上位計画である総合計画を策定する。総合計画は、中長期的で総合的な計画であり、同時に、各部門の個別計画を策定して、施策や事業を実施している。地方自治体がスポーツ政策を実施する場合でも、同じプロセスを経ている。最近では、地方自治体のスポーツ政策は、地方の課題に応じて、多くの分野に横断的展開をしている。本論文は、地方自治体が総合計画にどのようにスポーツ政策を位置付けているのか、また、スポーツ政策がどの分野に広がりを見せているのか明らかにすることを目的とする。