都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
環境パートナーシップによる琵琶湖の流域管理に関する研究
山本 佳世子
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2003 年 2 巻 3 号 p. 87-90

詳細
抄録

琵琶湖は近畿1,400万人の水源であり,自然史的、生態学的に貴重な湖である。このような琵琶湖の水質汚濁,富栄養化の進行を防止するために,1960 年代後半から主に主婦層を中心とした石けん運動が始まり,1979年には琵琶湖富栄養化防止条例(琵琶湖条例)が成立した。さらに現在までに多くの市民・住民団体が誕生し,環境保全を目的とした多様な活動が行われてきた。そして2001年には,湖国21世紀記念事業の一環として「水といのちの対話」をテーマに, 225の県民グループの環境活動が多彩に繰り広げられた。そこで本研究は,琵琶湖をめぐる近年の市民・住民活動の現状について概観したうえで,流域単位での環境パートナーシップ活動について代表的な活動事例を取り上げて展望することを目的とする。

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top