2021 年 20 巻 2 号 p. 175-179
東日本大震災の被災地では、震災伝承や防災教育等を目的に多数の展示施設や石碑がつくられた。 2021年4月現在、200以上の施設が国、自治体等のつくる協議会により「震災伝承施設」として登録されている。 本研究は、GIS(地理情報システム)による到達圏解析を用いて、これらの施設の地理的ネットワークを明らかにした。東北四県の震災伝承施設のリストを作成、マッピングして、徒歩や自転車による移動距離によって施設間のアクセスしやすさ等を分析した。実際の来訪者の行動を想定して、訪問可能な施設のネットワーク等を考察した。