2021 年 20 巻 3 号 p. 313-317
本研究では今後人口が減少していくと予想されるニュータウンの一例として南海橋本林間田園都市を対象として空き地・空き家の分布状況を調査し、今後のニュータウンの維持に対する課題を把握することを目的としている。南海橋本林間田園都市において現地調査・資料調査を行い地域ごとの比較を行った。その結果小学校から徒歩10分以上離れているエリアでは空き家率が高くなることが明らかになった。また、宅地が売れ残っているにも関わらず空き家が発生しているという地域も見られた。20年分の資料調査から空き地利用に関しては、計画的に駐車場として利用されてきたものが多く近年は駐車場は増加していないことが分かった。