今日、様々な分野において「都市経営論」が注目を集めている。しかしながら、「都市経営論」に関する学問的位置付けやその意義については、未だ不明瞭な点も多い。今日における「都市経営論」の学問的位置付けや意義を検討するにあたり、その端緒として、本稿では、「都市経営論」発展の経緯や先行研究などを概観しながら、「都市経営論」が有する特性などについて整理した。結果として、今日における「都市経営論」の学問的位置付けなどを検討する上では、市民福祉の向上や官民連携、学際性や目的志向型アプローチの必要性といった観点が重要であることを指摘した。