2022 年 20 巻 4 号 p. 434-437
本研究は、場所、立地、人の特性に着目して、コミュニティガーデンの空間デザインを分析した。研究対象地は、2021年12月の6日間で訪問した9箇所とした。研究方法は、主に、現地調査とヒアリング調査である。場所の特性については、どのような場所であっても、その場所の欠点以上に利点が多い場合には、CGになり得ることが明らかになった。立地の特性については、地域の歴史や風土、住環境が、空間デザインの決定要因になっていることが明らかになった。人の特性については、初期メンバーが全体のレイアウトやコンセプトを構築しており、それ以外の部分に関しては、組織や参加者の変化に応じて緩やかに変えていく事例が多いことを明らかにした。