本稿では、日本女子大学校おける庭園とその教育について、歴史的な傾向を概説する。1900年代、成瀬仁蔵によって創設された日本女子大学校では、園芸が奨励された。その後、1920年代には生活改善運動の影響を受け、住宅の敷地を「庭園」とみなす考え方が家政学に取り入れられ、庭園に関する知識が教えられた。日本女子大学校の通信教育でも1921(大正10)年から「庭園生活」という科目が講じられ、1950(昭和25)年からは生活藝術科住居専攻で造園学の授業が行われるようになった。また、日本女子大学の各所に優れた庭園があったことも確認された。