2022 年 21 巻 2 号 p. 222-229
本研究は、株式会社日比谷アメニスと千葉大学との共同研究の一環として実施した、猿江恩賜公園における公園利用者の行動に関する1年間の調査について報告するものである。本調査の目的は、公園利用者の行動特性から公園の利用実態に関する基礎的な知見を得るとともに、調査方法の確立を図ることであった。その結果、平日・休日・季節によって利用者の割合や行動が異なること、年齢による利用者の行動の違い、コミュニティの醸成に寄与する利用資源の違いなどが明らかになりました。また、利用者の多い都市公園において、公園管理者が容易に利用者行動を把握・分析できる調査方法を実施した。