2023 年 21 巻 4 号 p. 408-410
公園の多機能化が進む現在、公共施設として評価する際にその特性に応じた方法を検討することが求められる。本稿は、沖縄県営平和祈念公園の指定管理者モニタリング評価に関する報告書の内容を、コーディングを用いて分析した。3か年分63ページの報告書を分析した結果、標準的な指定管理者評価が行われつつ、主に祈念性に関する部分は、自主事業としてのイベントが実施されているかどうかという観点から評価されていることがわかった。また、市民参加や地域連携によるイベントの質の向上に向けた取り組みが行われていた。今後は公園の特色や独自の取り組み内容を十分に捉えた評価の仕組みや項目を検討する必要がある。