浜松市は山から海まで多様な地域特性をもつ政令指定都市である。過去に大きな災害を経験しており、今後も災害のリスクがある。本研究では、浜松市の地域別特性に着目し災害リスクの特徴を把握するとともに、今後のまちづくり再編等の課題を考察する。災害タイプと都市計画の観点から分類するとともに、地区レベルでのリスクと防災まちづくりを検討した。臨海部では、津波や洪水による浸水が想定される範囲が広い。平野部では住宅地・商業地・農地がみられたが、そのほとんどが洪水浸水区域であった。山間部では土砂災害危険箇所が多く、人口減少・高齢化も進んでいる。特に要配慮者利用施設の立地と避難所の関係を分析し、災害と都市計画・まちづくりの課題を考察した。