都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
中山間地域における芸術のまちづくりが移住者の移住動機に与える影響について
相模原市緑区藤野地区をモデルとして
道祖 英一瀬田 史彦
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2023 年 22 巻 2 号 p. 175-181

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抄録

本研究では、30年以上前から芸術のまちづくりを展開し、近年人口の社会増となっている相模原市緑区藤野地区を対象として、行政主導から住民主体へと変遷を辿ってきた芸術のまちづくりを体系的に整理するとともに、アンケートやヒアリングを通じて、移住者が移住動機として決め手となった要因等を明らかにし、保全された自然と学校法人シュタイナー学園が主要因であることを確認できた。また、芸術のまちづくりは、保全された自然を移住の決め手とした者に対して移住に影響を与えていることが指摘できる一方、シュタイナー学園を移住の決め手とした者に対して相応の影響を与えないことから、移住動機として限定的に影響を与えていることが明らかになった。

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© (c) 日本都市計画学会
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