2023 年 22 巻 2 号 p. 300-305
モンゴル国ウランバートル市では、人口と自動車交通量が増加しており、都市一極集中により歩行環境の悪化や交通量が増加し、日常的な交通渋滞が発生している。2022年9月ウランバートル市Tokyo Streetを対象に、筆者ら日本人学生とモンゴル科学技術大学の学生で、緑化とバリアフリーに関する提案を行った。「すべての人を受け入れるまち」とのコンセプトを掲げ、「誰もがひとりで歩くことができる」、「安全・安心」、「居心地のいい」を三本柱とした提案となった。成果発表会では、提案の実現可能性について疑義が提示され、提案の意義の共有には課題は残った。異なる出自の学生の共同作業によってひとつの将来像を描くことができたことは意義があった。