2024 年 22 巻 4 号 p. 654-658
昨今、公園のサードプレイスとしての機能が注目されている中で、本研究では個人がのんびりできる公園が現代社会にとって必要不可欠な存在であると考える。そこで名古屋市のオフィス街に位置する「Hisaya-odori Park」を研究対象とし、コロナ禍の時期の平日の滞在者の動向を定期的な写真撮影や目視調査等で把握し、のんびり過ごす空間として機能しているのかを検証した。その結果、のんびり過ごす空間として機能していることを確認できた。そしてよりよく機能させるためには日照条件を考慮しながらその公園で滞在する属性や性別に寄り添って設計することが必要であると結論づけた。しかし2021年と2022年を比較すると滞在者は減少しており、今後さらなる詳細調査が必要であると考える。