2025 年 23 巻 4 号 p. 576-
本研究の目的は、浅草での防災訓練を例に、留学生が災害時に外国人観光客の支援の担い手となる可能性を検討し、そのような活動を促すための支援体制を考えることである。結果的に、訓練で担い手を体験することで、学生の共助の重要性に対する意識が高まることや災害時の担い手としての活動に興味を持つ学生が多くいることが明らかとなった。しかし、具体的な計画がないため、災害発生直後に活躍できるかどうかは不透明な状況にある。さらに、日本語能力や日本での滞在期間の長さが、留学生自身ができそうだと考える協力内容に影響を与えていた。