2025 年 23 巻 4 号 p. 632-
近年、都市河川は潤いや安らぎを提供するオープンスペースとして再評価され、中心市街地の賑わい創出やまちの回遊性向上の観点から全国で河川を活かしたまちづくりが推進されている。和歌山市でも、遊歩道の整備など都市河川の利活用が進められている。その河川を活かした魅力ある空間の形成には土地の利活用など河川沿いの特徴を把握し、河川だけでなく河川に面した建物の一体的な整備や景観の保全・創出が重要となる。そこで、本研究では和歌山市を事例に沿川市街地の土地利用の変遷と、河川沿いの景観評価を明らかにする。