本研究は、2つの特定地域の行政計画を対象として、地域の将来像を子どもたちと共有するためのツールを制作し、実践的な活用を試みることで、計画推進に有効なツールの要件を明らかにすることを目的とする。その結果、ツールは、4つの要件を満たすことで発展性があり有効なツールとなり得ることが示唆された。要件とは以下の4つである。1)まちづくりに親しむことができるツール、2)大人が直感的に楽しむことができるツール、3)様々な展開や使い方ができるツール、4) 6つの子どもの行動要素と関係づけた使い方ができるツール。6つの子どもの行動要素とは、1)学ぶ、2)知る、3)考える、4)話す、5)遊ぶ、6)動く、である。