2009 年 7 巻 4 号 p. 100-103
本研究は、商店街における協定と地区計画の役割分担や運用体制を明らかにすることにより、商店街におけるまちづくり協定と地区計画の運用と活用方法を考察する。地区計画と街づくり協定は、必ずしも3地区とも積極的に規制の項目を活用しているわけではないが、協定と両輪の関係、補完の関係がある。まちづくり協定は、環境面や経営面、交通面、安全面等の地区計画では対応できない多様な面で、商店街固有の独自性を打ち出すことに大きな役割を担っている。また、新たに参画する商業者にそれを周知することにより、相互の協力体制を維持する上での重要な役割を担っている。