都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
都道府県別建物ストック需要の将来シナリオ分析
大西 暁生河村 直幸奥岡 桂次郎谷川 寛樹
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2010 年 9 巻 2 号 p. 58-63

詳細
抄録

近年,資源の有限性などの観点から,物質の投入・廃棄(フロー)の量を低水準に抑えるストック型社会への移行が求められている.建設分野における物質循環は大規模であり,この分野におけるフローの削減が環境負荷の削減に果たす役割は非常に大きい.建設分野におけるフロー部分の動向を理解する上で,社会的要因を踏まえた将来のストック需要量を把握する必要がある.そこで本研究では,都市構造物のうち人間活動が反映されやすいであろう建築物に着目し,建築物ストック需要量に影響を与える要因を整理すると同時に,異なった社会像を反映した複数のシナリオごとの建築物ストック需要量の将来推計を行う.結果として,シナリオごとの一人あたり建築物ストック需要量に10トン近くの差が生じることが確認された.

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top