2026 年 41 巻 1 号 p. 39-47
本研究では、脊髄損傷者が車いすを使用する際の座位姿勢を長期間計測するための座位姿勢計測装置を開発した。この装置は、車いすの座面に設置したエアバックと圧力センサを用いて、座面にかかる圧力をリアルタイムで計測し、そのデータを基に車いすに座っている姿勢の検出や時間を算出する。実際に吉備高原医療リハビリテーションセンターに入院中の脊髄損傷者に対して計測を行った結果、車いすに座っている時間や移乗回数、プッシュアップなどの荷重軽減姿勢の回数を詳細に捉えることができた。さらに、車いすにおける安静時の座位姿勢や体幹の傾きによる姿勢の特徴も明確に確認できた。本研究の成果は、褥瘡予防やQOL向上に向けたリハビリテーション医療にも貢献する可能性があり、今後の研究や実践への応用が期待される。