抄録
脳血管障害後の片麻痺患者の足部変形に対する観血的療法の効果を検討するために, 手術群と手術なし群の病名, 移動能力, ADL, 装具の変化, 退院後の家屋改善について両群を比較し, 術前後の歩行及び装具, 移動能力の変化と, 患側下肢への体重負荷量を測定した。足部手術はStage III. IV. IIの症例に多く, 共同運動パターンの影響から分離出来ない症例に多く行なわれ, ADLの能力は, 自立群よりも要介助群で多かった。装具は44例中5例が不要になり, 30例がSLBから靴挿入式の湯の児式プラスチック短下肢装具に変化した。