理学療法学
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報告
術後初期ROM訓練の筋電図学的分析
―筋のリラクゼーションの重要性について―
岡西 哲夫大橋 哲雄梶原 敏夫
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1989 年 16 巻 4 号 p. 289-295

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抄録
人工膝関節置換術(10例,11関節)と膝関節授動術(5例,5関節)に対し,初期ROM訓練として3種類の方法,①徒手によるROM訓練,②三角台を使用した持続屈曲訓練,(③CPMによるROM訓練を筋電図学的に検索した。術後初期のROM訓練の目的は,筋の防御的収縮を消失させ,拘縮をつくらないことにある。最もリラクゼーションを得られなかったものは①の方法であり,②の方法は持続時間が長いと疼痛をひきおこした。術後初期のROM訓練としてCPMが最も目的にかなった方法と思われる。
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© 1989 公益社団法人 日本理学療法士協会
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