ボバース記念病院
1990 年 17 巻 1 号 p. 39-44
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重症脳損傷児の死因には気管支肺炎が依然第1位を占めており,呼吸機能への理学療法士の対応の重要性を示唆している。呼吸訓練は第1に頭頚部のコントロールの発達に努め,気道を確保する。第2に胸郭の姿勢緊張を整え,胸郭の運動性を促進する。第3に重症脳損傷児では発達しにくい胸郭の呼吸運動を促し,協調した胸腹式呼吸へ統合していくことが原則と考えられている。今回,この治療概念を2例の重症脳損傷児の治療を通して,検討し吟味したので報告する。
臨床理学療法
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