理学療法学
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脳卒中患者の退院後の生活ケア
―脳卒中地域ケア推進事業を通して―
山本 和儀伊藤 晴人野村 典子森山 雅志林 伸子山本 純子吉岡 善隆山本 正弘
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1994 年 21 巻 1 号 p. 37-40

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抄録
平成2年度から国において制度化された「脳卒中情報システム」に大阪府が「ねたきり」を防止することを目的に訪問リハを導入し,「脳卒中地域ケア推進事業」を制度化した。大東市でも平成2年度からモデル事業として実施したことにより,対象者の把握が拡大し早期把握,早期ケアの実施,保健・医療・福祉の連携の円滑化,通所リハへの移行によるねたきり防止といった効果が得られた。また,ニーズに応じて,失語症者に対するケアを開始している。今後の高齢社会に向けて,脳卒中予防と併せてタイムリーな地域での総合的,継続的なリハサービスを推進するために,地域の社会資源として理学療法士の果たす役割が期待される。
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© 1994 公益社団法人 日本理学療法士協会
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