抄録
インスリン非依存型糖尿病患者21例の換気性作業閾値の強度に基づく歩行運動において,加速度計測機能を持つカロリーカウンターが測定した総消費エネルギー量と運動によるエネルギー需要量の妥当性を検証するため,呼気ガス分析法より求めた値と比較検討した。その結果,両方法により求められたエネルギー量の間に,有意差は認められなかった。また,総消費エネルギー量測定において,両方法の間には,高い相関があった。以上のことから,糖尿病患者の歩行運動程度の強度ならば,カロリーカウンターは,総消費エネルギー量や運動によるエネルギー需要量を反映すると考えられる。