理学療法学
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研究論文(原著)
高齢入院患者におけるTwo-Square Step Test とADL および歩行自立度との関連
小山 真吾森尾 裕志井澤 和大堅田 紘頌石山 大介八木 麻衣子清水 弘之
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2015 年 42 巻 6 号 p. 480-486

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抄録
【目的】本研究の目的は,Two-Square Step Test(以下,TSST)の再現性,妥当性,ADL,歩行自立度との関連,および歩行自立のカットオフ値を明らかにすることである。【方法】対象は,65 歳以上の高齢入院患者である。まず,TSST の検者内,検者間再現性の検討と,Four-Square Step Test(以下,FSST)との関連を検討した。次に,TSST とFIM 運動項目,歩行自立度との関連を検討し,歩行自立のカットオフ値を算出した。【結果】TSST のICC は,0.98 であった。またTSST は,FSST(rs = –0.82),FIM 運動項目(rs = 0.73)と有意な相関を認めた。歩行自立のカットオフ値は,25.5 点であった。【結論】TSST は,再現性,妥当性ともに良好であり,歩行自立度との関連,歩行自立のカットオフ値も明らかになったことから,臨床に応用することが可能と考えられた。
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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会
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