2022 年 49 巻 2 号 p. 106-113
【目的】重症COVID-19 患者の急性期における骨格筋量の変化と骨格筋量減少の危険因子を調査した。【方法】人工呼吸器管理となった重症COVID-19 患者15 人を対象とし,骨格筋量は腹部CT より骨格筋指数(以下,SMI)を計測した。SMI の変化率によりSevere muscle atrophy 群とmild muscle atrophy 群に分類し,背景因子を比較検討した。また,Severe muscle atrophy の危険因子を決定木分析にて評価した。【結果】急性期においてSMI の変化率は–8.1% であり有意に減少した。決定木解析では第1 分岐因子はBMI であり,23.4 kg/m2 以上で50%,第2 分岐因子はAPACHE Ⅱscore であり,17 点以上で75%であった。【結論】重症COVID-19 患者は入院中に骨格筋量の減少を認めた。また入院時のBMI とAPACHE Ⅱ score は,骨格筋萎縮のリスク因子である。