2026 年 53 巻 2 号 p. 95-102
【目的】本研究の目的は,歩容評価表と在宅脳卒中者の転倒との関連を明らかにすることであった。【方法】回復期病棟を退院した在宅脳卒中者106名を対象とした。退院時に歩容評価表を評価し,6カ月間の転倒の有無との関連をロジスティック回帰分析により検討した。Receiver Operating Characteristic(以下,ROC)解析で転倒予測精度を検討した。【結果】転倒者は36名であった。歩容評価表を説明変数,転倒の有無を目的変数,年齢とBody Mass Index,Functional Independence Measureを交絡因子としたロジスティック回帰分析の結果,歩容評価表が転倒と関連する因子として抽出された。ROC解析では,歩容評価表のArea Under the Curveは0.755,Berg Balance Scale(以下,BBS)は0.771であった。【結論】歩容評価表は,在宅脳卒中者の転倒と関連しており,BBSと同程度の予測精度を示すことが明らかになった。