2026 年 53 巻 4 号 p. 247-255
【目的】本研究の目的は腰椎椎弓形成術および腰椎椎体間固定術後患者に神経系モビライゼーション(Neural Mobilization:以下,NM)を実施した際の身体機能への影響を明らかにすることとした。【方法】腰椎椎弓形成術または腰椎椎体間固定術を行った患者を対象に,NM群と対照群にランダム割付をした。NM群には通常リハビリテーションに加え頚椎他動屈曲運動(Passive Neck Flexion Exercise:以下,PNFE)を術後翌日より行い,術後1カ月時点まで追跡した。主要アウトカムをOswestry Disability Index(以下,ODI)とし,共分散分析にて群間比較を行った。【結果】ODIはNM群で有意な改善を認めた(回帰係数=−12, 95%信頼区間[−20~−4], p=0.003)。【結論】腰椎術後患者に対し,PNFEを用いたNMは,身体機能の改善に有効である可能性が示唆された。