論文ID: 11491
【目的】産後の月経再開の有無と産後の腰痛骨盤痛(low back pain and pelvic pain;以下,LBPP)との関連を横断的に調査することである。【方法】4 ヵ月児健診に参加し妊娠中にLBPP を有していた女性99 名を対象とし,自記式質問紙にて,一般情報,妊娠中と産後4 ヵ月時のLBPP の有無・疼痛強度,月経再開の有無を聴取した。統計解析は産後4 ヵ月時のLBPP の有無と,月経再開の有無との関連を検討するためFisher の正確検定,多重ロジスティック回帰分析を用いた。【結果】産後4 ヵ月時にLBPP を有している女性は月経再開群で8 人(8.08%),月経非再開群で50 人(50.5%)と月経非再開群で有病率が有意に高かった。多重ロジスティック回帰分析において交絡要因の調整後も産後の月経非再開群は産後のLBPP の有病率が有意に高かった。