理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
股関節周囲筋の等張性トレーニングに関する筋電図学的検討
運動肢位と重錘負荷量の違いが筋活動に及ぼす影響
池添 冬芽市橋 則明万久里 知美羽崎 完
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2001 年 16 巻 2 号 p. 65-70

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抄録
足部に重錘バンドを装着して等張性に股関節伸展および外転運動を行なうときの、運動肢位や重錘の重さの違いが大殿筋や中殿筋の筋活動にどのような影響を及ぼすかについて検討を行なった。対象は健常成人12名とし、大殿筋および中殿筋の整流平滑化筋電図を測定した。股関節外転運動は側臥位と立位にて、股関節伸展運動は腹臥位と側臥位にて、それぞれ4種類の重錘負荷条件(負荷なし、足部に体重の2%、4%、6%の重錘バンドを装着)で行わせた。その結果、股関節外転運動において、側臥位では大殿筋と中殿筋のピーク%RFEMGと平均%RFEMGともに重錘を重くするにしたがい有意に筋活動量は増加したが、立位では平均%RFEMGにおいてのみ重錘負荷条件による変化が認められた。股関節伸展運動については、立位で行なったときの大殿筋と中殿筋の筋活動量は腹臥位のときの約1/2の値であり、最大収縮に比較して低い筋活動量を示した。本研究の結果より、立位で等張性の筋力トレーニングを実施する場合には重錘負荷しても大殿筋や中殿筋の筋力増強効果は少ないことが示唆された。
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© 2001 by the Society of Physical Therapy Science
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