理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
有酸素運動が血管内皮機能へ及ぼす影響
後藤 力, 東 幸仁, 佐々木 正太, 中河 啓吾, 木村 祐之, 野間 玄督, 原 佳子, 茶山 一彰, 河村 光俊, 奈良 勲
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 17 巻 2 号 p. 87-91

詳細
抄録
本研究では有酸素運動を行うことで一酸化窒素(NO)産生増加を介する血管内皮機能にどのような影響を及ぼすかを検討した。対象は運動習慣を持たない健常男性8名(平均年齢:27±3歳)とした。血管内皮依存性拡張物質としてアセチルコリン(ACh)を使用し,血管内皮非依存性拡張物質として 硝酸イソソルビド(ISDN)を使用した。また,NO合成酵素阻害薬としてNG-モノメチル-L-アルギニン(L-NMMA)を使用した。運動方法は最大酸素摂取量の50%とし,1日30分,5回/週の頻度で3ヶ月間行った。前腕血流量の変化はプレチスモグラフにて測定した。ACh投与では運動後に有意な増加を認め,NO合成酵素阻害薬であるL-NMMA投与下では消失した。血管内皮非依存性拡張反応では有意な変化を認めなかった。これらより有酸素運動による血管内皮機能の増強は,NO産生増加を介することが示唆された。
著者関連情報
© 2002 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top