2003 年 18 巻 3 号 p. 141-145
近年,義足と義手に用いられるパーツは目覚ましい進歩を遂げてきた。義足においては,センサーとマイクロプロセッサーと油圧機構による制御装置を備えた膝継手C-Legが,切断者のQOLを高めるために役立ちつつある。筋電義手は,もうすでに古くから存在するが,日本においては今後,臨床現場においてどのように活用されるかで,それが公的支給の対象として市民権を得ていくかどうか大きく分かれていくだろう。C-Legと筋電義手について『開発の経緯』『しくみ』『QOL』等について報告する。