抄録
健常成人女性を対象に上肢振戦を測定した。高速フーリエ変換と自己回帰モデルよりトータルパワー(TP)とピーク周波数を算出して検討した。TPは,40歳代,50歳代になると高くなり,60歳代では低くなった。60歳代の5-8 Hz帯の帯域別TP含有率は高い傾向にあるが,50歳代,60歳代の8-14 Hz帯の帯域別TP含有率は低い傾向にあった。ピーク周波数は,20歳代,30歳代においては,2峰性を示しているが,40歳代になると3峰性の対象者が多く,60歳代では3峰性が多かった。年代が高くなるとTPの増加,5-8 Hz帯のTP増加,8-14 Hz帯のTP減少,ピーク周波数の2峰性から3峰性へ移行することがわかった。