理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
動作特性を考慮した実施によるPNFの立ち上がりに対する効果の差異
金子 諒沢谷 洋平高橋 哲朗伝農 秀樹佐々木 誠
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2008 年 23 巻 2 号 p. 255-259

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抄録
健常な学生28名を対象に,コントロール条件,閉脚坐位からの立ち上がりに対するPNF施行後の立ち上がり(閉脚PNF条件),開脚坐位からの立ち上がりに対するPNF施行後の立ち上がり(開脚PNF条件)の3条件で床反力を測定した。コントロール条件において,後方からの床反力を表すFxの正方向最大値は,開脚坐位よりも閉脚坐位からの立ち上がりで大きな値を示した。コントロール条件と比べてPNF条件の立ち上がりでは,垂直方向からの床反力を表すFzの最大値が高値であった。また,コントロール条件で閉脚と開脚坐位からの立ち上がりに有意差があったが,いずれの坐位においてもPNFを施行することによってその差を認めなくなった。PNF条件同士の比較では,閉脚PNF条件において開脚坐位からの立ち上がりと比較して閉脚坐位からの立ち上がりでFzの最大値が高値を示した。結果から,閉脚坐位と開脚坐位からの立ち上がりにはそれぞれ動作特性があること,いずれのPNFにおいても効果を認めること,PNFの効果は立ち上がりの動作特性により一部波及効果があること,PNFのより有効に作用する方法を用いた場合に一部動作特異性があることが示唆された。
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© 2008 by the Society of Physical Therapy Science
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