理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
慢性期脳卒中片麻痺患者の下肢振り出し動作における歩幅の認識能力
森垣 浩一片岡 保憲越智 亮太場岡 英利森岡 周八木 文雄
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2009 年 24 巻 2 号 p. 253-256

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抄録
[目的]本研究の目的は,脳卒中片麻痺患者が歩行時における自己の歩幅をどの程度正確に認識しているのかを明らかにすることである。[対象と方法]片麻痺患者8名と健常高齢者8名を対象として,実際に下肢を振り出した際の運動距離(実際距離)とその運動の見積もり距離,および下肢長とその見積もり距離を測定した。[結果]これらの測定値から求めた実際距離に対する見積もり距離の誤差の割合(誤差率)は,片麻痺患者の麻痺側と非麻痺側の間には有意差が認められなかった。さらに,片麻痺患者の誤差率は健常高齢者に較べて有意に大きかった。[結語]片麻痺患者は下肢の振り出し動作における自己の歩幅を麻痺側,非麻痺側ともに正確に認識できていないことが明らかとなった。以上の結果を運動の見積もりや認識に関するこれまでの代表的な知見にもとづき論議した。
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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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