理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
杖の使用が立位時体幹・下肢筋活動量に与える影響
─高齢者疑似体験装具を用いた検討─
奥 壽郎, 廣瀬 昇, 加藤 宗規, 丸山 仁司
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2009 年 24 巻 4 号 p. 581-585

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抄録
〔目的〕体幹・下肢屈曲姿勢での立位において,杖の使用が体幹・下肢筋活動量に与える影響について高齢者模擬体験装具(以下,装具)を用いて検討することである。〔対象〕若年健常者12名(男性9名・女性3名,平均年齢20.0±0.7歳)を対象とした。〔方法〕自然立位(以下,条件A),装具を装着して杖は使用しない立位(以下,条件B),装具を装着して杖を使用する立位(以下,条件C)の3条件での,安静立位における筋活動量を測定した。安静立位は30秒間を測定して,中間の10秒間を解析の対象とした。検査筋は,脊柱起立筋,腹直筋,大殿筋,中殿筋,大腿直筋,大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋とした。〔結果〕条件Aに比べて条件Bでは,抗重力筋において有意に筋活動量の増加が認められた。条件Bに比べて条件Cでは,脊柱起立筋,大殿筋,腓腹筋において有意に筋活動量の減少が認められた。条件Aに比べて条件Cでは,大殿筋,大腿二頭筋において有意に筋活動量の増加が認められた。〔結語〕体幹・下肢屈曲姿勢の立位における,筋活動量に対する杖の影響として,体幹,股関節,足関節の伸展筋の活動量を減少させることが示唆された。
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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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