2009 年 24 巻 5 号 p. 751-753
〔目的〕本研究の目的はターニケットによる駆血時間の違いがラットヒラメ筋の萎縮に与える影響を明らかにすることである。〔対象・方法〕8週齢のWistar系雌ラットを,30分駆血群,60分駆血群,90分駆血群に分けた。実験期間は2週間とした。3群とも実験初日に右後肢の駆血を行った後,2週間ギプス固定した。〔結果〕その結果,駆血によるヒラメ筋線維径の減少は60・90分の駆血で発生することが明らかとなった。一方,ヒラメ筋相対体重比は,駆血時間の違いによる影響が認められなかった。〔結語〕駆血時間の違いは筋萎縮に影響を与えること,また60分の駆血は筋萎縮を惹起することを明らかにした。