抄録
〔目的〕本研究では,腰椎椎間板ヘルニアを受傷し歩行障害が残存したダックスフンドの障害像を明らかにし,理学療法介入の方法を考察することを目的とした。〔対象〕腰椎椎間板ヘルニアと診断されたダックスフンドのうち,対麻痺によって重度の歩行障害を呈した3例を対象とした。〔方法〕これらの症例に対し理学療法評価を実施し,神経学的および運動学的視点に基づいて問題点を整理した。また明らかとなった問題点に対して理学療法目標とプログラムを立案した。〔結語〕犬における理学療法は新たな領域であり,今後,動物理学療法場面で妥当性のある意思決定をしていくためには,継続した臨床実践と科学的実証が必要であると考えた。