理学療法科学
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Print ISSN : 1341-1667
総説
下腿三頭筋における筋収縮特性の把握と代謝性調節への影響
三宅 順西田 裕介
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2011 年 26 巻 2 号 p. 315-321

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抄録

筋収縮において,ATP再合成の促進が筋疲労と血流動態に反映する.骨格筋代謝の効率を向上させるためには,活動様式の理解と,強度,頻度の検討が必要である.しかし,先行研究において,血流動態を改善するための要素は種々考えられているが,収縮強度,頻度に関して統一見解は得られていない.そこで,本稿では,下腿三頭筋におけるリン酸化効率について,末梢血流動態と筋疲労の観点から文献検討を行った.これにより,cross-bridge回転速度とリン酸化能力の関係から,ATP再合成に効果的な筋収縮方法の解明の一助となると考えた.さらに,理学療法への応用として,運動処方で効果的な筋収縮方法とその有効性について考察した.

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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