理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
股関節外転筋疲労が片脚立位姿勢の制御と筋活動に及ぼす影響
松田 雅弘高梨 晃川田 教平宮島 恵樹野北 好春塩田 琴美小山 貴之打越 健太越田 専太郎橋本 俊彦
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2011 年 26 巻 5 号 p. 679-682

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抄録
〔目的〕股関節外転筋疲労前後の片脚立位時の重心動揺と中殿筋・脊柱起立筋の活動との関係を明らかにすることを目的とした.〔対象〕神経学・整形外科学的な疾患の既往のない健常成人男性22名(平均年齢21.4歳)とした.〔方法〕股関節外転筋疲労前後で片脚静止立位時の重心動揺と筋活動量の変化を計測した.疲労前後の重心動揺と筋活動量を対応のあるt検定,重心動揺と筋活動の関係をpearsonの相関を用いて求めた.〔結果〕疲労後にX方向の重心動揺が有意に増加し,中殿筋の活動は減少,右脊柱起立筋の活動は有意に高まった.右脊柱起立筋の活動の増加と重心動揺に正の相関がみられた.〔結語〕筋疲労により筋の作用に関連する方向の重心動揺が増大し,代償のための筋活動が増加したと考えられる.
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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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