2013 年 28 巻 2 号 p. 157-163
〔目的〕本研究では,虚弱高齢者に対する乗馬シミュレータを用いた運動介入効果を検討した.〔対象〕虚弱高齢者28名とした.〔方法〕乗馬シミュレータを用いた運動介入期間と非介入期間をそれぞれ12週間設定し,各期間の前後に開眼片足立ち時間,Functional Reach Test,5 m歩行テスト,Timed Up and Go Test,胸椎後弯角,腰椎前弯角,仙椎傾斜角を測定した.〔結果〕胸椎後弯角を除く全ての測定項目に有意な改善が認められた.〔結語〕乗馬シミュレータを用いた運動介入は,虚弱高齢者の運動機能と脊柱アライメントの改善に有効であることが示唆された.