抄録
〔目的〕重症者におけるADL改善項目の検討を目的とした.〔対象〕入棟時FIM-M 50点未満の脳卒中症例のうち,除外基準を満たさなかった77名とした.〔方法〕後方視的に年齢,性別,疾患名,発症から入棟までの日数,回復期入棟日数,発症から退院までの日数,在院日数とFIMを収集した.解析は,退院直近のFIM-Mが50点以上であったものを改善群,50点未満であったものを非改善群とし,2群比較を実施した.その後,従属変数を改善・非改善,独立変数をFIM利得とした多重ロジスティック回帰分析を実施した.〔結果〕多重ロジスティック回帰分析では,更衣下衣利得と移動利得がモデルに採用された.〔結語〕更衣下衣と移動がADL改善項目となり,着目すべき項目と考えられた.