抄録
〔目的〕整形疾患術後患者における部分荷重課題の正確性に関与する要因の特性を明らかにした.〔対象と方法〕整形疾患術後患者13名と健常高齢者11名に対して,荷重量(体重の1/3,2/3)および荷重下肢側(患側,健側,および左下肢,右下肢)を要因とした部分荷重課題を行った.〔結果〕整形疾患術後患者では患側に2/3荷重を負荷する条件で,バイアス量と変動性を合わせた総合誤差が有意に大きかった.また患側に1/3荷重を負荷する条件で,有意な過大荷重バイアスを認めた.〔結語〕整形疾患術後患者では,患側に大きな負荷をかける際には,単に荷重誤差だけではなくパフォーマンスの一貫性を促す指導,また小さな荷重を負荷する回復初期には,目標よりも小さな荷重を提示し,過剰負荷を防ぐ指導が必要であることが示唆された.