抄録
〔目的〕脳卒中片麻痺患者に対し,非麻痺側膝関節を固定した歩行練習による歩行パターンの即時的変化を検証した.〔対象〕自立あるいは監視歩行レベルの脳卒中片麻痺患者6名とした.〔方法〕非麻痺側膝関節を装具で伸展位に固定し,歩行練習を行った.計測は装具装着前後の通常歩行で,2次元の動作解析および歩行周期の測定を行った.〔結果〕麻痺側の単脚支持時間は装具歩行後に有意な増加が見られた.5名は対象者で立脚期の麻痺側膝関節の最大伸展角度が増加し,1名は減少した.〔結語〕非麻痺側膝関節を固定した歩行は,固定側が振り出しづらくなった結果,歩行中の麻痺側下肢の運動パターンの変化を引き起こすことが示唆された.