2013 年 28 巻 5 号 p. 657-663
〔目的〕脳卒中患者の歩行の予後予測を,急性期より3つの予後予測モデルを用い,入院期間中(発症から3ヶ月程)の歩行自立率の精度と優位性を明らかにすることとした.〔対象〕脳卒中で入院し,初発で1週間以内にリハビリ開始となった40~79歳の患者153名とした.〔方法〕理学療法場面で各モデルの評価を行った.〔結果〕カットオフポイントは入院後,二木モデルで2週時(感度80%,特異度77%),石神モデルでリハ初回時(感度62%,特異度89%),著者モデルで2週時(感度87%,特異度75%)であった.〔結語〕著者モデルは入院2週時までは他の2モデルよりも僅かに優れている.