理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原  著
高齢者における1分間のバランスパッド上での立位保持能力と歩行様式および転倒との関係
滝音 美里大西 健太郎
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2014 年 29 巻 1 号 p. 9-11

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抄録

〔目的〕高齢者における1分間のバランスパッド上での立位保持能力と歩行様式および転倒との関係性を明らかにすることとした.〔対象〕通所リハビリテーションを利用している高齢者37名(年齢82.9 ± 7.0歳)とした.〔方法〕対象者は,独歩である者(独歩群),歩行時に杖等を使用する者(杖群)の2群に分けた.また,立位時間測定後3カ月間に転倒をした者(以下,転倒群),転倒をしなかった者(以下,非転倒群)の2群に分けた.バランスパッド上での立位保持時間を1分間測定し,各群における関係性を検討した.〔結果〕立位保持時間は,独歩群の方が杖群に比べて長時間の傾向があった.また,非転倒群の方が転倒群に比べて有意に長時間であった.〔結語〕1分間のバランスパッド上での立位保持時間は歩行様式および転倒との関係性があると示唆された.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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